エビマーレ

カントク一家と雄ちゃん夫妻の
ワールドカップ2006 観戦記


2006年6月17日から24日までワールドカップ・ドイツ大会に参戦してきました。エビマーレのメンバーは西尾夫妻、エビ監督に息子卓郎。他には私の奥さん、清水在住の親戚夫婦です。

日本代表2戦見て結果は1分1敗でしたが私としては「本場ヨーロッパでワールドカップを見る」という子供の頃からの夢を叶えることができました。
日本代表の試合内容・評価はマスメディアで多く語られているので私の見たワールドカップをお伝えします。




・ヨーロッパは遠い
私にとって初めてのヨーロッパ。安くいこうとスイス航空を使いチューリッヒ経由で
ミュンヘンへ行きバスで試合会場の街ニュルンベルグへ。結局待ち時間を入れて17
時間の旅。遠かった、疲れた・・・


・すでに戦いは始まっていた。
ホテル前で降りるとなんと回りは両国のサポーターだらけです。
数はクロアチア人が2〜3倍位でしょうか。すでに大声で気勢を上げている
クロアチア人サポーター達に勢いでは押され気味ですが
浴衣にジャパンブルーの帯を締めた女性やSAMURAI姿の日本人もなかなかです。
大声のクロアチア人、格好で目立ちたいニッポン人、でも道行く人たちは
国に関係なく写真を取り合ったり声を掛け合ったり。
翌朝は広場で両国サポーター同士のミニサッカーが始まり周りを多くの人々が囲んでいます。
あちらこちらでエールの交換も行われ和気あいあいムードでした。

・試合会場へ。
日本・クロアチア 呉越同舟の列車で試合会場のフランケンシュタディオン駅へ。7〜8分でしたが鉄道料金はなんとただ。到着後会場の外にある即席の(その割には大きな)ビヤガーデンに行き腹ごしらえです。雄はピッチャーのようなグラスでビールを飲み干しています。ここでもクロアチアサポーターが大声を上げ鳴り物を入れての大騒ぎ。大声を出す習慣の無い日本人はやはり騒がしさでは負けていますが目立つことでは負けていません。ビールと巨大ハンバーグの腹ごしらえも済みエビ代表に電話で決意を伝え念を日本から送るようお願いします。しかし現地でハイテンションの
我々と日本が夜なのかいつも元気なエビ代表の声がやけに静かに聞こえました。昼間の激務でエビ代表は眠いのか?単に大人なのか?ここはイッパツ気合いを入れてほしかった・・・気持ちに温度差を感じた私の心に不安が頭を持ち上がってきます。

「イッパツ吼えてくれ」と思い今度は塾頭に電話・・・でも出てくれない。よしっ!
ここは勝利の女神・マチヒメに電話・・・やはりでてくれない。。。まぁいいや、と
にかく乗り込むぞ!噂された厳しい検問も無く会場入りすることができました。スタ
ンドに入ると快晴の空から直接陽が当たり暑いこと暑いこと。気温は30℃くらいか?
となるとピッチ上は35℃以上ありそう。苦しい試合になるな、、言われている通り日
本は暑さに強いのか?(ここの暑さは湿気が少ないので日陰ではしのぎやすいのが日
本と違います)スカッと勝って不安を一掃したい・・・。エビのみんな、念力を送っ
てくれ!!!

・クロアチア戦
開始早々のクロアチアのPKを川口がセーブした時は「行ける!」と誰もが思いまし
た。日本からのエビマーレ念力が届いたか?!しかし結局引き分け。首の皮一枚で望
みをつなげる結果となりました。試合終了後、挨拶に来た日本イレブンに拍手を送る
サポーターが意外に多いのにビックリ!勝たなきゃいけない試合を引き分けたのに何
で声援送るんだ?イレブンには親指を下に向けての「ブーイング」が当然だろ!・・
・我々はしばらくボーゼンと座り込んでいました。気を取り直し帰るため立ち上がり
ふと後ろの席を振り返るとやはり結果にガックリきて立てないでいるサポーター達が
たくさんいます。中には涙を浮かべている人が何人も。。。私は思わず「望みはまだ
ある、次も頑張ろうぜ!!」とみんなに呼びかけてしまいました。すると多くがうな
ずいてくれました。そう、望みを捨ててはいけない!

・フランクフルト、そしてドルトムント
我々はオランダvsアルゼンチンが見たくてフランクフルトの地を今回のツアーに入れ
たものの結局チケットが入りませんでした。街は両国、というより圧倒的な隣国、オ
ランダ人サポーターのオレンジカラーで埋めつくされています。でも遠くからのアル
ゼンチンサポーターの姿もかなり見えます。有名になったパブリックビューイング会
場へ行ってみたが混雑で入れず。急いでホテルに戻りTV観戦。この試合は消化試合で
盛り上がりに欠けた印象でした。翌日はライン川沿いを列車でドルトムントへ向けひ
た走ります。あの有名な「ローレライ」の題材となった岩肌も見ることができまし
た。でも何より感心したのはこの川に少なくとも見た範囲では橋がかかっていないこ
と。橋の便利さよりも自然の景観を大事にしているのか?定かではありませんがとに
かく1時間以上走った川沿いに橋が1本も無いことに驚きました。日本なら橋が十本
以上かかっているでしょうね。ドイツと日本の考え方の違いに驚くやら感心するや
ら。
ドルトムントで降りた我々は試合会場へ直行。駅でも会場でもチケットを持たないサ
ポーターが何人も「I need Chiket」の紙を持って立っています。サッカーファン
の女性一人旅にも会いました。みな本当にたくましい。感心します。

・ブラジル戦
前半34分に玉田が先制したときはひょっとすると、と淡い期待を抱きましたが結局ブラジルの猛攻になすすべなく4失点、短い夢に終わりました。ここでも「よくやった」「感動をありがとう」のような拍手をするサポーターに辟易しながら、結果にがっかりして座り込んでいました。と、よく見ると選手の去ったピッチ上に誰か寝ています。それが中田ヒデであることはじきわかりました。この姿を見たとき我々は帰れなくなってしまいました。彼が立ち上がれないのは疲労や痛みからではないことはこちらにも伝わっています。泣いているのか?もうこれで代表を引退するのか??しばらくたって彼が立ち上がり挨拶へ来た時いっせいに「ヒデ」コールが起きました。
彼は何を思って起き上がれなかったのだろう?思い巡らすのみです。

・街角では
6月のドイツは暖かく季節としては最高の時です。陽が長く気づくと9時を過ぎています。町の通りのいたるところにパラソルが開かれその下でビールを飲みソーセージを食べています。我々もドイツ語のメニューと格闘しながらよく飲み食べました。試合が始まるとTVモニターが置かれみんな食い入るように画面を見ていますし、まして自国の試合ならば大声をあげ一喜一憂しています。以前エビマーレで計画したパブリックビューイングのまさに原型です。なぜ日本じゃ出来ないんだ?放映権だとかアルコールはだめだとか警備だとかいろいろあった去年の夏を思いだしこんな風に気軽に街角で応援できる環境ができないかなと考えてしまいました。

・総括
改めて思ったのは W-Cup は国の名誉と誇りをかけた代理戦争なのだ、というこ
と。どうしても1点取るんだという迫力はすさまじいものです。テクニック以上に何がな
んでもという意地、気持ちのぶつかり合いです。これに対し日本人はシュートを打た
ない、ドリブル突破を試みない、、、これは個々に自信が無いからでしょう。国民性
なのかもしれない。勝たなきゃならないクロアチア戦でまもなく終了というのに倒さ
れた玉田が審判に反則をアピールする姿の情けなかったこと。コロコロ転び弾き飛ばされる
日本選手の弱く見えたこと。体力も気持ちも日本サッカーはまだまだ世界レベルでは
ないことを教えてくれました。最低でも選手にはもっと代表ユニフォームを着る誇りを持っ
て欲しいと強く感じました。
逆に言えば、古くからのサッカーファンとしては本大会での敗戦にがっかりすること
を感じるレベルにまで日本サッカーは向上したのだとも思いましたけどね。

一方、W-Cupは対戦国国民の親睦の場でもあります。
ブラジル戦会場でサンバを踊っているブラジル人たちが母国のTVインタビューを受けていました。そこを通りかかったとき大きな日の丸ハットをかぶっていた息子・卓郎が突然ブラジル人たちの中に引っ張り込まれました。

まったくわからないポルトガル語を浴び戸惑っている卓郎にTVカメラが迫りアナウンサーが話しかけてます。「○×△■?↓◎¥♯・・・」と言ってくれ、と言っているようです。

マイクを向けられTVカメラに迫られた卓郎が聞こえた通り言い返すと皆喜びを爆発させたように歓声を上げサンバを踊りだし、つられて卓郎もわけがわからないまま踊りだしています。この異様な盛り上がりでいやがおうにもテンションは上がります。私にも「ジャポネーゼ」「アミーゴ」「オブリガード」だけしか聞き取れませんでしたが・・・会場だけでなく街でもユニフォーム交換したり写真を取りあったり・・・ここだけじゃない、試合結果に当事
国や各国で、地球の裏側でも国民が一喜一憂しています。今回スポーツグッズの影で売れたのが地球儀だと言われています。時間差を超えてまさに地球規模のお祭りというのが実感です。参加できて幸せでした。

最後にエビマーレメンバーからの「念」をグランドに伝えられなくてごめんなさい。

エビ監督  (6/25記)


 
チームについて
活動報告
参加のご希望
ワールドカップ観戦記
エビマーレは日本代表を応援しています
湘南藤沢に一生住みつづけたい
海老根靖典公式サイト

チームについて
   活動報告(スケジュール)   参加のご希望  HOME


Copyright c 2005 エビマーレ All rights reserved